「Amour」展によせて:
人類はコロナによるパンデミックを乗り越えようとしています。強いられた隔離生活の中、私に見えたものは微生物と人との共存性、そして人と人とのコンタクトの重要性でした。その「共存」と「接触」が近年の私のテーマとなっています。今回の作品はちょうどコロナ渦の2020年にパリの版画工房idemで制作されたリトグラフです。
小作品4点について:
戦争は最大の差別行為であり、その巻き添えを「人災」と私は考えます。
戦争により生きる場を失ったウクライナの人々のため、そしてこの戦争によって更なる深刻な飢饉に晒されている人々のために、兵器ではなく食料を届けたいとの思いから、展示中の小作品4点に関する作家収益の一部を、会期後にWFP国連食糧支援機関に寄付します。
堂本右美